東京MTGオーナーシュミットハイコによる東京MTGコラボ特製版画とは


8月26日2020年


MTGアートという趣味では、さまざまなコレクター品が存在する。アートプリント、原画、アーティストプルーフはそれぞれ明確な定義があるおかげで分かりやすい。しかし、ここ最近人気度が上がっている「版画」という製品については、定義が曖昧なこともあり、混乱する方も少なからずいると思う。東京MTGで販売している「特製版画」をより分かりやすくするために、まずは「版画」というジャンルから解説していきたい。

版画というのはもともと、「彫刻や細工を施した版を作り、インクの転写・透写等によって複数枚の絵画を製作する技法、またはそれにより製作された絵画のこと」(Wikipediaより引用)。伝統的な版画は石や木を使った印刷方法を使っているものが多いが、ここ最近ではテクノロジーの進化によって「デジタル版画」というタイプも増えつつある。

伝統的な版画でも、デジタル版画でも特徴として目立つのは、アーティストと印刷専門家の協力によって特別な芸術作品が生まれることだ。デジタル版画はアートプリントと同じように「印刷物」ではあるが、それにかかっている労力と技術のレベルが完全に違う。

マジックアートで考えてみよう。アートプリントを作るには、すでにアーティストの手元にあるイラストデータを印刷するだけで手順が簡単だ。印刷会社どこにでもお願いすることができ、枚数もいくらでも印刷することができる。もちろんアートプリントも、質の高いものはたくさん存在するけど、あくまでもデジタルイラストのコピーだけで、それ以外追加で作品として作り上げる手入れがされていないことが一般的だ。労力も印刷代も少ない分、手軽な販売価格で売られるプリントがほとんどだ。

それと違って「版画」というのは、元のイラストにさらに手を加えて、独立した作品として作られている。イラストデータをアーティストが工夫して特別なタッチを入れたうえで、印刷技術者と印刷方法を細かく話し合うことによって、完全に新しい作品が生まれるともいえる。そして版画は印刷物だけではなく、印刷したものの上にさらアーティストが加筆することで、それぞれの版画がユニークなコレクター品になる。このようにとても手の込んだ作品なので、版画の印刷量はプリントと比べると極めて少ない。3~5枚しか存在しない版画シリーズもあれば、多くても数十枚に留まることになる。

東京MTGで販売している「特製版画」という作品は全て、アーティストと印刷専門家、そして東京MTGのオーナーで深く話し合って、様々な技術を組み合わせて製作している芸術作品で、一つひとつは特別感で溢れているアートになっている。アートの世界では昔から好まれている版画が、このようにMTG業界でも少しずつ作られるようになって、アーティストにとってもコレクターにとっても貴重な存在になっている。どうしてそれを作ることになったかというのは、実はいくつかの理由がある。

MTGアートはコレクター趣味として昔からかなりハードルが高かった。プリントは値段がリーズナブルとはいえ、大体のアーティストが海外の方のため、プリントを手に入れられる機会が少ない。ここ数年ではプリント販売がネットで普及したことによって、そのハードルは少し下がったが、サイン入りやナンバー入りのプリントをゲットするのは未だに難しい。サインやナンバーが入っていないアートプリントは、特別感を求めるコレクターにとっては物足りないだろう。

そして原画にはまるで違う問題がある。そもそも一枚というオリジナルしか存在しないのに対して、それを欲しがるコレクターが数多くいると、その原画を実際に手に入れることは無理に近い難題だ。値段も言い値になりがちで、タイミングと予算がそろっていない限りはまず難しい。さらに、デジタルアートの場合は原画がそもそも存在しないので、最初から絶望してしまう。

そこで、特別な品を求めるコレクターにピッタリなのは版画だ。原画と比べると求めやすい価格のものでも、アーティストの想いがつまった手の込んだ作品のため、アートプリントよりも満足度が非常に高い。東京MTGではアーティストの代理として販売を行っているため、入手方法の悩みも簡単に解決!

デジタルアートの原画を探しているというお問い合わせをよくいただいていることから、特製版画はデジタルイラストを中心に製作することになった。デジタルでも素敵なイラストがとても多くて、それを求めているコレクターもせっかくいるなら、その需要に応えて今まで入手不可能だった芸術作品として改めて作るようにいろいろなアーティストにすすめている。

東京MTGで行っている代理販売という方法から、もう一つ版画の存在理由がわかる。ここまではコレクターの立場に立って説明してきたが、アーティストにとってもメリットが多い。

当店で販売している版画は全て、アーティスト自身によって作られたもので、その利益の多くが本人の手元に残る仕組みで販売を行っている。これも、一回しか売れない原画と、利益が少ないプリントに対して、版画はアーティストの満足度もとても高い商品だ。自身のイラストに新しい観点から再び関われることも、それをより多くのファンに届けられることも、そしてその売上が生活を支えることによってまた将来の新しい作品に繋がることも、とにかくアーティストにとっては版画が有能な商品ジャンルになっている。

上記の様々な理由から、東京MTGでその商品を取り扱って、そしてそれを普及させたいと考えている。特製版画の取り組みは、私たちのミッションを達成することに繋がるのだ。

代表取締役
シュミット ハイコ

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